症例紹介

高濃度ビタミンC点滴療法

症例紹介

220518

みなさん、こんばんは。院長の本池です。
今回は、当院が実施している「統合医療」の一つ「高濃度ビタミンC点滴療法」についてご紹介いたします。
当院では、腫瘍に対して標準治療(外科的手術、抗がん剤治療、放射線治療(ご紹介))を大学病院や腫瘍専門医と協力しながら行ってきました。
しかし、副反応などにより治療に悩んだり、続けられないワンちゃんネコちゃんたちに対して何かできることはないかと考えていたところ「統合治療」の一つ「高濃度ビタミンC点滴療法」に出会いました。
現在、数名の子がこの治療で頑張っております。お問い合わせもいただくことが多くなっております。
お気軽にご相談ください。

高濃度ビタミンC点滴療法(IVC)
ビタミンCは、抗酸化作用・還元作用を持っており、さらに超高濃度にすると、細胞毒性のある過酸化水素が大量に発生することがわかっています。この作用を応用してガン細胞を死滅させることができるといわれています。
機序としては、ガン細胞は糖を栄養素として取り込みますが、糖と構造が類似しているビタミンCを取り込むことによりガン細胞内で大量の過酸化水素が発生しガン細胞を死滅させます。一方、正常な細胞は過酸化水素を分解する酵素をもっているため、影響はなく一般の抗ガン剤のように耐性が起こらず、あらゆるガンに効果が期待されています。

【効果】
従来の治療法との併用で相乗効果や再発予防、抗ガン剤の副作用を和らげるなどの効果が期待できます。
・抗ガン作用、抗アレルギー作用
・抗菌・抗ウイルス作用
・抗酸化作用
・コラーゲン増殖作用(ガン細胞を閉じ込めて、再発・転移を防ぐ
・腫瘍血管新生阻害作用
・鎮痛作用
などが、証明されております。

【適応】
現在治療中の抗ガン剤と併用
抗ガン剤の副作用が強すぎる
抗ガン剤、放射線療法が効かなくなった
現在は有効な治療法がない
手術までの待機中における術前療法

【方法】
高濃度ビタミンC点滴療法は、抗ガン剤などのような副作用はなく安全に行えるのが特徴ですが、アメリカの報告では犬3300頭に1頭の割合で遺伝的に高濃度のビタミンCを投与すると溶血性貧血を起こしてしまう個体が存在すると言われています(G6PD遺伝子欠損)。そのため投与前に必ず血液検査によるチェックが必要になります。
また、重度の心不全や腎不全の動物にも実施することが出来ません。
高濃度ビタミンC点滴療法に使用するビタミンCは、日本の注射薬は防腐剤が入っているため使用できず、海外から防腐剤の入っていない天然型ビタミンCを輸入して使用します。
治療は病態により異なりますが、一般的には週2~3回の半日入院にて静脈点滴を行い、 定期的に血中のビタミンC濃度を測定しながら実施していきます。

当院では、ガンの3大療法(外科手術、抗ガン剤治療、放射線療法)に加え高濃度ビタミンC点滴療法を提案しております。
外科手術、抗ガン剤治療、放射線療法のみの治療から、可能性を広げてみませんか?

ほかにも様々な療法や医療機器を順次導入しております。
内容、詳細については、順次情報をあげていきます。
おうちの子に何かできることがないか。そうお悩みの方はお気軽にご相談ください。

みなさんが、Enjoylifeをおくれますように

6月の診療予定についてはこちら
6/5(日)と6/19(日)は午後休診となります。よろしくお願いいたします。
また、6/1(水)は高圧酸素室搬入工事のため第2待合室はご利用いただけません。
6/13(月)-16(木)はトリミング室改修工事のため、トリミングをお受けすることができません。

6月から動物愛護法が変わります。
マイクロチップについてはこちら
5月中に行うとスムーズです。

新型コロナ対策も継続して行っていきます。
当院は現在、待合室が混みあわないように予約制をとっております。
また来院の際は状況がわかる方1名での来院をお願いしております。
感染防止対策へのご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。

金田トレーナーによる「各種クラス」「しつけ相談会」も好評開催中です。
お気軽にお声掛けくださいね
もちろん、パピークラスも絶賛開催中!

当院では一緒に活躍してくれるスタッフを募集しています。
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